2023年の最初の数ヶ月間で、旅行や観光の機会は大幅に増えました。旅行やホスピタリティが回復に向かっている今、最新の調査やデータをもとに、ホテル業界の新たなトレンドと、その中で香りマーケティングが果たす役割について考察します。
1. サステナビリティ
世界中のホテルでは、旅行者が休暇による環境への影響に対してより敏感になっていることを受け、顧客の需要の高まりに応じて、さまざまなサステナビリティの取り組みを導入しています。Booking.com Sustainable Travel Report 2022によると、「世界の旅行者の78%が、今後1年間に少なくとも1回はサステナブルな施設に宿泊する意向がある」とのことです。YouGov Travel and Tourism Practiceのデータでは、44%の消費者が社会的・環境的に配慮した企業のみを利用したいと述べており、これを裏付けています。その結果、ホテルは環境に配慮したプロセスやサービスを採用し、そのような努力を宿泊客に見える化することが必要になっています。実際、多くのホテルが、施設での二酸化炭素排出量をより明らかにするためのデータ収集をしています。Hospitality Netによると、宿泊施設の75%が、少なくとも何らかの持続可能な取り組みを実施していると回答していますが、そのうちの1/3しか潜在的な宿泊客に積極的にそのことを伝えておらず、明らかに十分ではありません。
消費者は、購入するすべてのものの原産地だけでなく、それがどこから来て、何から、どのように作られたかを知り、購入したものが環境に与える影響を測定できるようにすることを求めています。彼らは、企業や会社が自分の信じている活動を支援することを望み、より環境に優しい企業を支援するためには喜んでお金を払います。Expedia + Skiftの調査によると、「消費者の半数は、多少余分にお金を払ってでも交通機関、アクティビティ、宿泊について、よりサステナブルな選択肢を選びたいと考えている...平均して、消費者は旅行をより持続可能なものにするために喜んで38%多くの費用を支払う」となっています。
結論として、ホテルは企業方針から第三者ベンダーに至るまで、あらゆる段階において持続可能なビジネス慣行を実施していることを顧客に示す必要があります。国際香粧品香料協会(IFRA)の唯一の香りマーケティング業界メンバーとして、ScentAirは持続可能な方法で自然のエッセンスを取り込み、提供することに尽力しています。ScentAirのフレグランスは、労働安全衛生局(OSHA)やEU REACHなどの既存のグローバル規制基準をすべて満たしており、いかなる毒素、既知の発がん性物質や呼吸器アレルゲンも含まないことが証明及び検証されており、家畜管理による世界の温室効果ガス排出にも関与していないことが明らかにされています。
四半期ごとのカートリッジ出荷スケジュールとスマートな数量選択プロセスの導入により、ScentAirは年間でこれらを削減することに成功しました:


2. ローカル体験
Booking.comの調査によると、回答者の6割が旅行先で、「地元の文化を代表するような本物の体験をしたい」と考えていることが明らかになりました。特にミレニアル世代は、地元産の食材で食事をしたり、地元産のビールを飲んだり、地元の人々と交流したりといった体験を大切にしています。
ホテルが地域体験の一部を担うことで、このような旅行者に対してアピールできるだけでなく、地域経済にも好影響を与えることができます。地元で生産されたものを用いたホテルサービスを提供するだけでなく、ブティックやツアーガイドサービス、レストランなど、地元コミュニティーの小規模ビジネスと提携することもできます。さらに、ホテルはScentAirと提携し、ゲストと情感的につながれるように、地元ならではの香料を作ることができます。香りは、その土地の文化に根ざしたものであれば何でもよいのです。特徴的な花、食べ物、お茶、あるいは精神的なものや特徴のあるものなどです。この特徴的で本物の香りは、さらにフレグランス製品作りに活用することができ、ゲストはこの忘れられないローカルな体験を家に持ち帰ることができます。
3. ウェルネスツーリズム
パンデミックによって健康や幸福度への関心が高まる中、ウェルネスツーリズムの台頭も顕著になっています。グローバル・ウェルネス・インスティテュート(GWI)が定義するウェルネス・ツーリズムとは、「個人の幸福の維持・向上を追求する旅行」であり、ウェルネスには、「健康的なライフスタイルの維持、ストレス軽減、疾病予防、ウェルビーイング向上のために行う積極的な活動」が含まれます。
ウェルネスは大きなビジネスとなっています。ET Hospitality Worldは、コロナ禍後の時代において、旅行者は旅行を通じて身体的、心理的、精神的な幸福度を向上させる機会を求めていると指摘しています。GWIは、2023年の年間成長率は11.5%、市場規模は2025年に1兆3,000億円に達すると予測しています。ウェルネス旅行者は、旅行中もウェルネスライフスタイルを継続したいと考えており、このライフスタイルには、セルフケア、健康的な食事、フィットネス習慣、心身の鍛錬、自然による癒し、地元の人々とのつながりなどが含まれます。海外旅行では、ウェルネス旅行者は他の旅行者よりも平均35%多くの支出をしています。
このトレンドを利用するために、ホテルはヨガ教室、ジム施設、マッサージ、健康的な朝食オプション、そしてゲストの気分を高める香りの環境を提供することを検討すべきです。ホテルはScentAirの膨大なフレグランスライブラリーから、気分を高め、ストレスを軽減するためにデザインされた「ムードフレグランス」コレクションを利用することができます。安全性にも配慮しており、お子様やペットにも安心してお使いいただける、あらゆる意味で「ウェルネス」なフレグランスです。また、これらのフレグランスは商品化することも可能であり、ウェルネスツーリズムのユニークな体験をご自宅でも楽しむことができます。
あなたのホテルのゲストに忘れられない体験を提供するために、ScentAirがどのように役立つのかお答えします。今すぐお問い合わせください!
出典:
1. Tatyana Tsukanova (2023). Hospitality Trends 2023: the future ahead. EHL Insights.
2. Hotel trends 2023: Five factors that will shape the hospitality industry this year. pressreader.
3. Wellness Tourism will gain precedence in the post-COVID era. ET Hospitality World.
4. Beth Mcgroarty (2022). Industry Research: New Data on Wellness Tourism: Projected to Hit $817 Billion This Year, $1.3 Trillion in 2025. Global Wellness Institute.